
子供たちにとって、子供の日ほど幸せな日はほかにあるだろうか。世界中で子供の日の贈り物が慌ただしく準備され、この日が祝日とされ、学校に行かず自由を味わえる日だからだ。
だが皮肉なことに、子供の日になると小学生のころに自分を苦しめた記憶がまず浮かぶ。その相手はパン・ジョンファンと作曲家セルゲイ・プロコフィエフだ。
前者は、子供の日を作ったパン・ジョンファンの伝記を読んで感想文を書くという課題があり、仕方なく本を読み、作文した記憶だ。
後者は、プロコフィエフの『ピーターと狼』という子ども向けの音楽物語を定期演奏会で演奏しなければならなかったことだ。国語や算数といった主要教科ではない科目に(!)多くの時間を割かなければならないと思うと、相当なストレスを感じた。さらに友達とチームを組んで演奏しなければならず、合わせるのも大変だった。
だが演奏会が終わると、『ピーターと狼』の演奏が楽しかったという感想が寄せられた。大人になって再会した『ピーターと狼』は、子どもの心を刺激する新鮮な音楽として改めて迫ってきた。
この思い出の作品を子供の日の記念に紹介する。
プロコフィエフ : 「ピーターと狼, Op.67」
『ピーターと狼』にはピーター、鳥、アヒル、猫、おじいさん、狼、猟師といった登場人物がいる。興味深いのは、それぞれの人物を表現する楽器が別々に定められている点だ。ピーターは弦楽器、鳥はフルート、アヒルはオーボエ、猫はクラリネット、おじいさんはファゴット、狼はホルン、猟師は打楽器で表現される。
24秒から聞こえる狼の旋律は、鳥やアヒル、猫、場合によってはピーターまでもが歯で噛み砕かれるかのような恐ろしい存在を想起させる。53秒からは池の上で泳ぐようなアヒルの旋律、1分13秒からは枝を飛び回る鳥のさえずりが聞こえる。1分34秒からは尻をふりながらのんびり歩く猫が浮かぶ。1分58秒からのドラムの旋律は、プロコフィエフ自身が猟師が銃を撃つ場面の描写だと説明している。2分13秒には低い声で「この野郎!」と叱りつける厳格なおじいさんの姿が思い浮かび、どこか腹が出ている体つきだ。2分42秒にはついに無邪気で勇敢なピーターの旋律が現れる。
こうして各キャラクターに対応する旋律を示した後、3分12秒から本格的な物語が始まる。
要約するとこうだ。ピーターが家の外に出て森を散歩していると、鳥、アヒル、猫に出会う。そこへおじいさんが現れて「ここには狼がいるから危険だ」と警告する。勇気あるピーターは「そんなのは怖くない」と答えるが、やがて本当に狼が現れ、皆を食おうとする。
狼は結局アヒルを一飲みで飲み込んでしまう。しかしピーターは鳥に頼んで狼をおびき寄せ、縄で輪を作って狼を捕らえる。そこへ猟師が現れ、登場人物全員で行進しながら狼を連れて行く。
プロコフィエフ : 「ピーターと狼, Op.67」、’ピーターと猟師たちが狼を引き連れて堂々と歩いています’
結局、「ピーターと猟師たちが狼を引き連れて堂々と歩いています」という話で終わる。この場面に対応する音源を別にリンクした。要約版のような感触だからだ。
二つ目の音源の17秒からは、平和な田園を切り抜けるかのようなピーターの旋律が威風堂々とした響きで新たに現れ、誇らしげな彼の力強い歩みを想像させる。1分21秒からは縄で縛られ棒に吊るされた捕らえられた狼が無念に唸るように聞こえる。1分40秒からは再び威風堂々とした雰囲気に変わり、2分48秒にはどこか悲しげな鳥の声が聞こえる。食べられたアヒルを思い出し、素直に喜べないからだ。
ところが3分30秒から高い旋律にアヒルの声が聞こえる。食べられたはずのアヒルがなぜ登場するのか。
狼がアヒルをゆっくり噛み砕いたのではなく一気に飲み込んだため、アヒルは狼の腹の中で生き延びているのだ。「天国で聞こえるのか」と思うほど遠くかすかに響くが、実際には生きている。
3分43秒から上昇しながら徐々に速くなる旋律は、まるでディズニーアニメのエンディングのように陽気で力強く締めくくる。この部分が私の最も好きなポイントだ。
1936年、作曲家プロコフィエフが台本と音楽をすべて手がけたこの作品は、現在、子ども向けクラシック音楽コンサートで最も人気のあるレパートリーの一つとなっている。子どもたちを喜ばせる物語と音楽だ。
子供の日に『ピーターと狼』を紹介したが、皆の子供の日はどのようなものだったか、その思い出はどのような姿なのか気になる。
子供の日を思い返し、余裕があれば『ピーターと狼』の全曲を解説に沿ってゆっくり聴き、興味深い時間を過ごしてほしい。
文 · ユ・シネ – クラシック音楽作家
著書: 「ロマンス・イン・クラシック」、「ベートーヴェンを除いてクラシック」
ピアノ専攻後、クラシック専門記者やKBSクラシック番組の音楽コーディネーターとして活動した。現在は講演とブックトークを中心に活動している。















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