
旅行・ホテル業界は、単なる観光や宿泊を越え、利用者が直接参加する体験型コンテンツの拡大を加速させている。
まずホテル業界は宿泊に留まらず、生態系体験やウェルネス、ローカル体験などを組み合わせた滞在型コンテンツを拡大している。
キョウォン・グループ系のホテルチェーン、スイートホテル南原は6月に生態体験イベント「蛍の夜」を開催し、蛍の生態展示や屋内観覧、自然への放流プログラムなどを実施する予定だ。ホテルが「体験型の空間」へと変わりつつあるとの見方が出ている。スイートホテル南原はこれまでもヨガクラスや茶道体験を組み合わせたパッケージを打ち出し、体験型旅行需要の取り込みを図ってきた。
スイートホテル南原の担当者は「家族連れの宿泊客が自然の中で蛍を直接観察し、意義ある時間を過ごせるように、自然・教育・生態体験の要素を組み合わせたプログラムを企画した」と説明し、「今後も多様な体験型コンテンツを拡充し、差別化された顧客体験を提供していく」と述べた。
シグニエル釜山は公演・展示・ガイドツアーなどを組み合わせた文化芸術コンテンツを拡充し、いわゆる「アートカンス」需要を狙っている。客室中心のホカンスを超え、ホテル内で展示や公演、文化体験まで合わせて消費しようとする需要が増えているという。旅行業界全体でも、単なる観光より現地体験と趣味消費を組み合わせた参加型商品の拡大が加速している。
旅行事業者でも同様の動きが見られる。ハナツアーは最近、旅行公募展「N.E.X.T.」を通じてESGを意識した列車旅行やデジタルデトックス旅行など、体験重視のツアー案を発掘している。単なる移動や観光ではなく、環境配慮やローカル要素、休息を組み合わせた新たな旅行需要に応える狙いだ。

関連業界は、近年の旅行消費が単なる観光より「何を経験したか」を重視する方向へと変化していると見ている。実際に韓国観光公社が発表した「2026観光トレンド」では、ローカル体験や空間型の経験、趣味に基づく旅行などが主要なキーワードとして挙げられている。また最近の観光トレンドとして「空間的経験(Spatial Experience)」や「ローカルの再創造(Local Re-creation)」が示され、有名観光地を巡る形より現地で直接参加し体験する旅行需要が拡大していると分析している。
ある旅行業界関係者は「旅行消費は単なる観光より現地で直接経験し、自分の趣味に合ったコンテンツを楽しむ方向へ変化している」と指摘し、「ホテルや旅行業界も宿泊や移動中心の商品から脱却し、体験型コンテンツを組み合わせた差別化競争に乗り出している」と述べた。
洪宣恵記者 redsun@viva100.com













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