東京、大阪、福岡、札幌。華やかなネオンと絶え間ない韓国人の人波にうんざりしたら、本能的に郷愁を誘う日本の田舎を求めたくなる頃だ。高層ビルではなく、低い建物の合間をもくもくと雲が流れるような風景に出会える場所を紹介する。
岐阜県白川郷

岐阜県白川郷はユネスコ世界文化遺産に登録されるほど独特な建築様式を誇る日本の田舎だ。合掌造りの茅葺き屋根は両手を合わせて祈る形をしており、その姿が独特の魅力を放つ。
本来は冬の雪景色が有名だが、田植えが始まる初夏や紅葉が色づく秋も趣がある。
京都府伊根の舟屋

京都といえば祇園や金閣寺、銀閣寺といった名所を思い浮かべるが、車で少し北へ行けば、海と家屋が一体になった神秘的な町、伊根の舟屋に出会う。
特にここは「海上家屋」として知られる。1階を船の格納庫に、2階を住居に使う舟屋が海沿いに約5kmにわたって並び、その光景はまるで水の上に浮かぶ集落のようだ。
この町を満喫するには自転車を借りて路地を巡るのがいい。獲れたての魚を売る漁師にも出会えることがある。
徳島県祖谷渓谷

原生的な自然を求めるなら、四国・徳島県の祖谷渓谷をおすすめする。日本の三大秘境の一つに数えられ、自然そのもので田舎旅の極致を示す地域だ。
秘境探検の趣が濃く、険しい山々の間を流れる清冽な渓流や、霧に包まれた稜線に点在する家々の風景は神秘的だ。露天風呂もあり、山深いため夜には満天の星を堪能できる。ここではしばしデジタルデトックスの時間を持つといい。
福島県大内宿

江戸時代の風景を色濃く残す田舎を探しているなら、福島県の大内宿も候補に入る。かつて侍や商人が通り過ぎて宿泊した宿場が保存され、長く伸びる未舗装の道の両側に茅葺き家屋が並ぶ様子は実に郷愁を誘う。並んだ茅葺き屋根の景観は時代劇のセットのように整っている。
ただし、ここは現在でも住民が暮らす場所なので見学時は配慮が必要だ。大内宿はネギそばが名物で、箸の代わりに一本の長ネギでそばをすくって食べる。最初は戸惑うかもしれないが、ネギの辛味とそばの香ばしさが合わさった独特の味わいがある。旅の途中で味わってほしい。
長野県妻籠宿と馬籠宿

最後に紹介するのは、江戸時代の参勤交代路を今に残す長野県の妻籠宿だ。ここはまさに日本の田舎の中の田舎で、住民が自発的に電柱や自販機を設置しないことで18世紀の静かな風景をほぼそのまま保っている。特に隣村の馬籠宿から妻籠宿まで続く約8kmの中山道の森道トレッキングがハイライトだ。
村に着いたら、潰した米に味噌だれを塗って炭火で焼く五平餅や、地元特産の栗を使ったデザートを味わってほしい。夜になるとほのかな提灯の灯りが道を照らし、山里の情緒が漂う。現代文明としばし別れ、自然のペースで歩きたい人に向く。













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