トランプ、イランへ2〜3週間で攻撃実施を予告
ホルムズ海峡内の韓国船員173名
終わらない戦闘で危機感高まる

終戦への期待が崩れた。ドナルド・トランプ米大統領が少なくとも2〜3週間にわたりイランを「強く攻撃する」と表明したことで、ホルムズ海峡に足止めされている韓国船員らの苦境も先行き不透明なまま長引く見込みになった。
トランプ大統領は韓国時間2日午前10時、ホワイトハウスでの国民向け演説で「これまでの進展のおかげで、今夜私は米国のすべての軍事目標を非常に速やかに達成できると言える」と述べ、さらに「今後2〜3週間にわたってイランに対して『極めて強力な打撃』を与える」と明言した。
トランプ大統領の演説を受け、終戦宣言を期待していた世界経済には失望が広がった。韓国の株式市場も同日午後2時時点で前日比267.43ポイント(4.88%)下落した。
韓国にとって、経済ショックと同等に深刻なのは、現在ホルムズ海峡に閉じ込められている自国の船員たちの存在だ。
海洋水産部によれば、1日午前7時時点でホルムズ海峡内に足止めされている韓国船員は計173人。韓国籍の船に乗る船員が136人、外国籍船に乗る韓国人船員が37人と報告されている。
全正根HMM海員連合労組委員長は先月、ニューシスとの電話インタビューで「事態が予想より長期化しており、船員たちには苛立ちの雰囲気が広がっている。事態が拡大すれば船舶に問題が生じる懸念がある」と語った。
全委員長は「現在は脅威からやや離れた海域にいるが、万が一事態が拡大すれば船舶が攻撃の対象になる可能性があるとの懸念がある」と指摘し、船内に長期間閉じ込められることで安全面や疾病の発生といった問題が生じ、適切な医療サービスを受けられないことへの不安もあると述べた。
一方、戦争の長期化を見越して政府の対応方針にも変化がみられる。これまで政府は韓国船舶のためにイランと個別交渉を行わない立場を取ってきたが、トランプ大統領が同盟国の関与を促す状況では独自路線を維持することに負担があると見られていた。
ただし最近、政府の基調が変わりつつある兆しも出ている。カン・ユジョン青瓦台首席報道官によれば、イ大統領は1日、青瓦台で非常経済点検会議を主宰し「海洋水産部と外交部が互いに協議してホルムズ(海峡)の26隻が通過できるよう努力せよ」と指示した。これはイランと直接交渉することを含意する指示と解釈されうる。
参考までに、日本、インドネシア、タイなど一部アジア諸国はイランと個別交渉を行い、船舶の通過を確保していると伝えられている。
海洋水産部関係者は「ホルムズ内に留まる26隻について、毎日食料や水、燃料などの必需品の残量を確認している。可能な限り4週間分以上の備蓄を促し、備蓄が4週間分未満の場合は船社から供給計画を受けて供給の可否を管理している」と説明した。
イランとの個別交渉については「現在、短期対策および中長期・非常時に関する計画を船社と協議しながら補完している。海峡通過や政策の変化があれば、それに応じて十分な支援ができるよう事前準備を進める」と付け加えた。
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