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先月1日午後6時35分(現地時間)に発射された米航空宇宙局(NASA)の有人月探査船『アルテミス2号』が月の重力圏に入った。地球より月に近い地点に到達した。アルテミス2号は6日午後7時2分(韓国時間では7日午前8時2分)に月の裏側から約6,400kmの地点まで接近し、最も近づく予定だ。
54年ぶりに人を乗せて月へ向かう探査船だが、着陸は行わない。月に着陸するのではなく、月まで往復することに重点が置かれている。とくに有人飛行に必要な機能をすべて点検することが目的であり、人間が月軌道近傍で適応できるかを確認するためのミッションだ。
時速約4万km(マッハ32)の速度で地球へ再突入する際の安全性確認も重要な任務だ。このとき、宇宙船の外表面温度は約2,800度に達する可能性があるためだ。
◆なぜ着陸しないのか
1972年のアポロ17号も月に着陸したが、なぜ今回は着陸を行わないのか。過去54年で宇宙技術が後退したわけではない。これを理解するには、アルテミス2号が『アルテミス計画』という大きな枠組みの一部であることを認識する必要がある。
アルテミス2号はアルテミス計画の延長線上にある。2022年11月にアルテミス1号が打ち上げられ、今後は3号、4号へと続く予定だ。今回の2号の任務は有人宇宙探査の安全性を検証することにある。
アルテミス1号にはマネキンが搭載されていたが、2号はその実験の延長だ。2号の成功を踏まえ、2027〜2028年に3号と4号がそれぞれ異なる任務で打ち上げられる予定だ。4号は月着陸を目標としている。月着陸に成功すれば、火星などへの目標を拡大できるようになる。

◆宇宙飛行士たちの日常は実験対象
今回の探査で重要に検証される項目の一つは、宇宙船内での食事や睡眠など人間の日常生活だ。宇宙飛行士たちの船内での生活はすべて実験対象となる。
まず睡眠は特殊な寝袋に入ってとる。4時間ずつ、1日に2回に分けて眠る。無重力のため、コウモリのように逆さまにぶら下がって眠ることもある。体力維持のための食事も非常に重要だ。いわゆる『宇宙食』は合計189種類のメニューが用意されている。トルティーヤ、マカロニ&チーズ、グラノーラ、ナッツなどに加え、プリンやケーキなどのデザートもある。ただし宇宙船に冷蔵庫はないため、多くの食品は凍結乾燥品で、水を加えて食べる方式だ。コーヒーなどの飲料は1日2杯まで許可されている。
1日30分の運動時間も設けられている。無重力状態での筋力低下や骨密度の減少を防ぐためだ。NASAは漕ぐ動作を繰り返すよう設計された運動機器『フライホイール』を公開した。実質重量は13kgだが、宇宙船内では宇宙飛行士が最大180kg相当の負荷を感じられるようになっている。
◆IT強国の韓国はいつ頃か
韓国は2030年初頭までに月へ行くことを目標にしている。小型月着陸船を送るプロジェクトを推進している。科学技術情報通信部と宇宙航空庁によれば、科学技術情報通信部は最近の国家研究開発事業評価総括委員会で、宇宙庁の『小型月着陸船開発事業』を予備的な調査対象事業に選定した。2030年初頭の月着陸を目指し、設計から着陸方法に至るまで企業に委ねる方式で進められる予定だ。
一方、アルテミス2号に搭載され宇宙へ向かった韓国のキューブ衛星『K-ラドキューブ』は正常な交信に成功しなかった。宇宙航空庁は衛星の生存可能性を考慮し継続的に通信を試みたが、信号は検出されなかったと発表した。K-ラドキューブは2日午後12時58分(韓国時間)に高度約4万kmでアルテミス2号から放出された。













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