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[スポーツビズ=シンインソプ記者] ウクライナのマルタ・コスチュクが祖国への思いを胸にフランスオープンの歴史に名を刻んだ。
コスチュクはフランス・パリで行われた2026フランスオープン女子シングルス準々決勝で、同じウクライナ出身のエリナ・スビトリナをセットスコア2-1(6-3 2-6 6-2)で破り、準決勝に進出した。
今回の試合はメジャー大会の歴史上初めて実現したウクライナ選手同士の準々決勝だった。勝者はコスチュクで、彼女はオープン時代以降、ウクライナ女子選手として初めてローランギャロスのシングルス4強に進出する新たな歴史を刻んだ。
しかし勝利の喜びより先に浮かんだのは祖国のことだった。二人が対戦する前日、ロシアのミサイルとドローン攻撃によりウクライナ各地で少なくとも18人が命を落とした。特に首都キーウでは大きな被害が発生した。

試合後のインタビューでコスチュクは感情を抑えきれなかった。彼女は「ウクライナはまた辛い夜を迎えた。特にキーウでは多くの人が命を落とした」と語り、「この試合をウクライナに捧げたい」と述べた。
言葉を続けるうちに彼女は涙をこぼした。フィリップ・シャトリエコートを埋めた観客はスタンディングオベーションで彼女を称え、インタビューを務めた元ウィンブルドン王者マリオン・バルトリは直接抱き寄せて慰めた。
対戦相手のスビトリナへの敬意も忘れなかった。コスチュクは「エリナがテニス界とウクライナ、そして私に与えた影響は計り知れない。彼女は本当に素晴らしい選手だ」と語った。
今回の準決勝進出により、コスチュクはエリナ・スビトリナ、ダヤナ・ヤストレンスカに続き、メジャー大会の4強に進出した3人目のウクライナ女子選手となった。また、1999年のアンドレイ・メドベデフ以来、フランスオープン単式(シングルス)で4強に進んだ初のウクライナ選手という記録も打ち立てた。

コスチュクは戦禍の中でも声を上げ続けてきた。彼女はロシアやベラルーシの選手と試合後に握手しない姿勢を貫き、ロシアの選手たちが戦争について沈黙する態度にも批判的な立場を示してきた。
彼女は「もうこれ以上もどかしくはない。彼らは皆大人で、何が起きているか分かっている」と述べ、「この問題を避けたいのなら、その責任は彼らが負って生きることになる。私はそうではない。こんなことが起きているのに、何も言わずにどうやって平穏に眠れるのか分からない」と付け加えた。
一方、コスチュクは決勝進出をかけてロシアの新星ミラ・アンドレエワと対戦する。アンドレエワはウクライナ選手との対戦について「誰と試合をしても構わない。私はボールと試合にだけ集中するつもりだ」と話した。
今シーズン、クレーコートで17連勝中のコスチュクは優勝を目指して挑戦を続ける。彼女は観客に対し「まだ優勝は遠く感じる。試合があと2つ残っている」と述べ、「木曜も来て応援してほしい」と呼びかけた。














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