
冬の終わりと春の始まりが交差する風景で、その国の本当の顔は観光地よりも、ゆっくりとした時間が残る路地や人々の日常にこそ鮮明に現れる。EBS1『世界テーマ紀行』が新たに届ける4部作『イ・ジヨンの日本小都市紀行』は、馴染みある日本をまったく別の視点から示す。華やかな都市ではなく、自然や伝統、そこに溶け込んだ暮らしの温もりを辿る旅は、改めて旅のあり方を問いかける。

4日放送の1部『雪の花と桜の間、長野』が旅の始まりを告げる。『日本のアルプス』と呼ばれる長野は、季節が一歩ずつずれながら共存する土地だ。街路には紅梅が春を告げている一方で、視線を上げればいまだ雪山が冬を抱いている。イ・ジヨンアナウンサーは、その不思議な共存の風景へと入り込み、季節が重なる瞬間をひとつずつ追っていく。
旅の最初の場面は北志賀高原、竜王山の頂上だ。5月初めまでスキーができるこの場所で、雪に覆われた山並みを眺めながら飲む一杯のコーヒーは、季節の境界を曖昧にする。続いて訪れる地獄谷野猿公苑は、名前とは裏腹に穏やかな風景が広がる。地面から立ち上る水蒸気と硫黄の匂いで『地獄渓谷』と呼ばれるが、ここは野生の猿たちが温泉につかる独特の空間だ。寒さを溶かすように温泉に身を委ねる猿たちの姿は、人間の暮らしとどこか似ている。
長野の日常は食にも現れる。地域を代表する郷土菓子、おやきは素朴でありながら温かい情緒を抱く。小麦やそばの生地にあんこや野菜の漬け物を包み、窯で焼き上げるこの料理は、華やかさより『家の味』に近い記憶を伝える。その素朴な一口から、旅人はこの地の人々が積み重ねてきた時間と自然に自然と向き合うことになる。

次の目的地は城下町、松本だ。黒い外観から『カラス城』と呼ばれる松本城は、春になるとまったく異なる表情を見せる。城を取り巻く桜と遠景の雪山が重なり、強い対比の中にこそ調和の取れた風景が生まれる。ここで視線は自然と街の水へと向かう。北アルプスの雪解け水は松本のあちこちに井戸として残り、市民は今もその水を日常的に使っている。
この水は別の伝統にもつながる。六代にわたり続く味噌蔵では、この澄んだ水と時間が出会い、深い味わいが育てられる。急いで作れるものではない、待つことで完成する味は、人の手と自然の流れが共に作り上げた成果だ。イ・ジヨンアナウンサーはその工程を辿り、料理が持つ単なる食以上の意味を伝える。
『世界テーマ紀行』1部は、華やかな名所ではなく、季節の隙間や人の手、時間が積み重なった風景に焦点を当てる。雪と桜が同時に顔を見せる長野から始まる今回の旅は、馴染みある日本を改めて新鮮に見せる。『イ・ジヨンの日本小都市紀行』1部『雪の花と桜の間、長野』は5月4日午後8時40分に放送される。
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※本稿は無償で作成されたことを明らかにする。













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