フィレンツェ出発
車で1時間の距離に「サンジミニャーノ」
丘の上にそびえる14の塔を一望
東へ1時間進むと「シエナ」
扇形のカンポ広場は穏やか
サイプレス並木は一枚の絵のよう
Sロード・Zロードのビューポイントは必見
ローマ近郊
ケーブルカーで行ける「オルヴィエート」
崖上の街、ゴシック様式の大聖堂は荘厳
標高400mの「チビタ・ディ・バーニョレッジョ」
空に浮かぶかのような圧倒的な景観
大地震を経験した後、現住民は10人余り
中世の石畳や石造建物がそのまま残る
トスカーナ・ラツィオ(イタリア)=文・写真 パク・ギョンイル 専任記者
イタリア中部をレンタカーで巡る韓国人が急増している。フィレンツェからローマへ、あるいはその逆に車を走らせ、トスカーナの丘陵地帯を横断する旅だ。欧州旅行がパッケージから個人の自由旅行へと変わり、レンタカーが一般化したことで生まれた旅の様式だ。航空券と宿だけ押さえれば、あとはハンドルを握る手が行先を決める。どこで停まるか、どこで長居するかは、その日の気分と眼前の風景が決めてくれる。
イタリア中部のドライブ旅行は大きく二つの州にまたがる。トスカーナとラツィオだ。イタリアには韓国でいう「道」に相当する行政区画、レジョーネ(Regione)があり、20の州のうちトスカーナは中部、ラツィオはその南に位置する。州都はそれぞれフィレンツェとローマだ。トスカーナといえばルネサンスの芸術、美食、そして緩やかな丘に続くサイプレス並木を連想する。ラツィオといえばローマだ。ラツィオ北端にはトスカーナの田園風景とつながる、あまり知られていない絶景がある。フィレンツェを出て南へ下ると、自然にトスカーナからラツィオへと移り変わる。その道を走った。最も強烈で印象的な景観は旅の終盤にあった。空に浮かぶ街、いわば「天空の城」の話だ。旅の順番はさておき、まずはそこへ向かう。
# 空に浮かぶ街…チビタ・ディ・バーニョレッジョ
初めて見たとき、しばらく言葉を失った。広い渓谷の真ん中、切り立った崖の上に村が一つ載っていた。訪れた日はあいにくの雨で、周囲の谷間には霧が漂っていた。雲と霧がその奇異な山上の村の風景を消し、また現れる。村へ続く道は一本だけ。長さ300mの歩行者専用橋だけだ。傾斜のある橋の向こうに立つ村は、まるで宙に浮いているかのように見える。
チビタ・ディ・バーニョレッジョはラツィオ州ビテルボ県に属する村で、ローマから北へ約120km、フィレンツェからは車で南へ2時間強の位置にある。標高400mの凝灰岩の崖上に築かれたこの村は、トスカーナのドライブを終えてローマへ向かう途中に立ち寄るのにちょうどよい。
ここを語る際によく引かれる比喩が、宮崎駿監督のアニメーション『天空の城ラピュタ』だ。空に浮かぶ島の城。チビタを初めて目にした瞬間、その光景が重なる。ただし、公式に背景モデルやモチーフになったとは確認されていない。こうした伝説は他にもある。『アバター』の背景が張家界だとか、ポルトのレルー書店が『ハリー・ポッター』の図書館のモデルだという話など、真偽不明のまま語られることが多い。だが、なぜその話が生まれたかは、実際に現地へ行けば納得できる。チビタにも「なぜその伝説が生まれたのか一目でわかる」景観がある。
# 徐々に失われる土地が時間を封じ込める
村の歴史は2500年遡る。エトルリア人がこの崖上に最初に定住した。エトルリアはローマ文明より先行する、イタリア半島の古代文明だ。現在も村の平面構造にはエトルリア時代の都市計画の痕跡が残る。建物の外観は中世やルネサンス様式だが、土地の骨格は2500年前のままだ。
チビタの全盛期は中世にあったが、16世紀から衰退が始まる。決定的だったのは地形だ。村が載る凝灰岩の地盤が雨風で削られ、土地が次第に狭くなっていった。衰退を加速させたのは17世紀末の大地震だ。狭まりつつある土地に地震被害が重なり、住民たちは離散し始めた。やがて司教や市の行政機関でさえ隣接するバーニョレッジョ村へ移転した。
現在、チビタの常住人口は10人余りに過ぎない。村のあちこちを歩き回る猫の数の方が住民より多いほどだ。だから「死にゆく街」と呼ばれる。2006年、世界遺産財団はこの村を「危険にさらされた100大名所」に選んだ。
だが皮肉なことに、住民が去ったことで村は逆に良好に保存された。地盤侵食で崩れかけているため開発が進まず、数百年前の姿がそのまま残った。中世の石畳、蔦に覆われた石造建築、小さな広場と古い大聖堂…。消えた未来が過去の姿のまま村を封じ込めている。路地を歩けば、中世を舞台にした映画のスクリーンに吸い込まれるような感覚を覚える。
チビタへは公共交通では行きにくい。ローマからオルヴィエートまで列車で約1時間30分、そこからさらにバスで約1時間かかる。移動時間が長く、接続も合わせにくいため、レンタカーを借りることを勧める。
# 崖の上の街…オルヴィエート
チビタへ行く際、まず足を踏み入れる街がオルヴィエートだ。トスカーナ州とラツィオ州の境付近に位置する。オルヴィエートもエトルリア時代に標高約300mに築かれた古代都市で、広い火山岩の台地の上に町全体が載っている。丘の下の駐車場から町まではフニコラーレ(ケーブルカー)で上がる。フニコラーレを降りると、オルヴィエートのドゥオーモ(大聖堂)がまるで出迎えるかのように現れる。
オルヴィエートのドゥオーモは、イタリア有数のロマネスク・ゴシック様式の大聖堂だ。外観がまず荘厳で圧倒される。黄金色のモザイクや彫刻で覆われたファサードが陽光にきらめく。内部にはルカ・シニョレッリのフレスコ画『最後の審判』があり、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天井画を描く前にこれを見て刺激を受けたと伝わる。
オルヴィエートの名所の一つがサン・パトリチオの井戸だ。1527年にローマが略奪された後、教皇クレメンス7世がオルヴィエートへ避難し、水不足を解決するために造らせた井戸で、深さ53m。二つの螺旋階段が互いに交差しないように設計され、荷役用のロバが上りと下りで道を共有しないようになっている。中世の土木技術の精巧さに驚かされる。
また、エトルリア人が戦時に備えて作った地下都市も見どころだ。高所に建てられた町は防御に優れるが、陥落すると逃げ場がないという弱点があるために地下に避難路を掘ったのだ。主要建築のみならず一般家庭にも地下へ通じる秘密の通路がある。
# 塔の町…サンジミニャーノ
最も印象的だった二つの場所を先に見たので、ここからはフィレンツェ発、ローマ行きのドライブ順に沿って紹介する。
フィレンツェを出ると最初に着くのがサンジミニャーノだ。フィレンツェから車で約1時間。近づけば遠目にも分かる。丘の上に塔がにょきにょきと突き出しているからだ。中世、この町の有力家族たちが富と権力の誇示のために競って塔を建てた。一時は72基あったとされるが、現在残るのは14基だ。
街に入るには城壁の門をくぐる。中世の城壁がほぼそのまま残っている。城門を越えて旧市街に入ればチステルナ広場だ。広場の中央には13世紀製の井戸がある。井戸の周囲にはカフェやレストランが並び、その背後に塔が空へ突き出す。広場に座って見上げれば、中世都市国家の威厳を感じることができる。
サンジミニャーノの14本の塔のうち最も高いのはポポロ宮に付属するトッレ・グロッサで、高さ54m。塔に登ればトスカーナの典型的な丘陵地帯が一望に収まる。オリーブの樹と葡萄畑が交互に続く緩やかな丘、その合間を縫う狭い道。なぜ人々がこの景色を見に遠路はるばる訪れるのか、塔の上に立てばすぐにわかる。
自動車旅行者にとってサンジミニャーノが特別なのは、その町がフィレンツェ発のドライブ旅の初目的地になりやすいことが半分の理由だ。トスカーナの小都市は歴史的背景こそ異なれど、建築が描き出す総体的イメージは似通っている。見どころの多くが広場と大聖堂である点も共通だ。似た景観が続くと感慨が薄れ、やがて区別がつかなくなる。最も鮮烈なのは「第一印象」だ。
# 敗者の街がいっそう美しい…シエナ
サンジミニャーノから東へ一時間余り走るとシエナだ。中世イタリアでフィレンツェと覇権を争った都市国家。現在のシエナは静かな丘上の小都市である。フィレンツェはルネサンスの中心地として発展し、今もイタリア随一の観光都市の一つだが、シエナはそうならなかった。
二都市の対比は興味深い。競争に勝ったフィレンツェは発展し、敗れたシエナは止まった。止まったからこそ中世の姿がそのまま残った。ユネスコはシエナ旧市街全体を世界文化遺産に指定している。どちらが良い街かは、単に規模や賑わいで決まらない。どんな暮らしを望むかによって答えが変わる。
シエナの中心はカンポ広場だ。扇形の広場はイタリアで最も美しい広場の一つに数えられる。広場を囲む中世の建物は昔のまま。毎年7月と8月の二度、ここで「パリオ」と呼ばれる馬の競走が行われる。数百年続く行事だ。広場は常に人で賑わう。広場床の傾斜に沿って腰を下ろし、コーヒーを飲む者、ただぼんやりと座って中世都市の平穏を享受する者がいる。
シエナのドゥオーモは外観からして圧倒的だ。白と黒の大理石が交互に配された縞模様の外壁はゴシック様式の尖塔と調和する。内部に入れば装飾の密度に息を呑む。56枚の大理石パネルに刻まれた聖書の物語が描かれた床から、壁、天井に至るまで精緻な彫刻と絵画で覆われている。大聖堂の華麗な装飾は、単なる飾りではなく、それを生み出すために捧げられた膨大な労苦の証しと読むことができる。
# トスカーナの心臓部を走る
シエナを抜けるとトスカーナのドライブが本格化する。シエナの主要道を外れて細い田舎道に入ると、景色は一変する。緩やかにうねる丘陵、丘上の葡萄畑とオリーブの樹、その稜線にまばらに立つサイプレス。絵葉書で見たトスカーナの景色が車窓の外を流れていく。
トスカーナ丘陵の要所はヴァルドルチャ(Val d’Orcia)地域だ。オルチャ川流域の谷地帯で、ユネスコ世界文化遺産に登録されている。ここで最も人気のある撮影スポットがサイプレス並木だ。バーニョ・ヴィニョーニ村からガリーナ村へ続くSR2号線沿いにあり、天に向かって真っすぐ伸びたサイプレスが丘陵の稜線に沿って二列に並ぶ。丘の下から見上げると一幅の絵になる。
この道については、映画『グラディエーター』の主人公マキシマスの故郷があったという俗説があるが、根拠のない噂だ。並木は映画公開前から既に有名で、既存の名所が映画の場面に似ているという話が後から生じたに過ぎない。
この一帯にはドライブで楽しめるビューポイントが点在する。SR88号線近くのSロード・ビューポイントは道路がS字を描く様子を俯瞰できる。Zロード・ビューポイントはラポチェ庭園付近に三箇所あり、SP40号線を進めば三つのポイントを巡ることができる。どの地点からも丘上に伸びる道路が描くZ字のラインが美しい。
ヴァルドルチャの小村も見逃せない。サン・クイリコ・ドルチャは中世の小さな村で、幾何学的に整えられたホラティ庭園で知られる。ピエンツァは15世紀の教皇ピウス2世が故郷を理想的なルネサンス都市として再建した場所だ。モンタルチーノはイタリア最高級ワインの一つ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの産地。丘上の村から葡萄畑を見下ろして飲むワインは、価格に関係なく格別だ。モンテプルチャーノも有名なワイン産地である。
ヴァルドルチャを過ぎると、ドライブは先に触れた天空の街チビタ・ディ・バーニョレッジョ、そして崖の街オルヴィエートへと続く。この地を一度走ればわかる。人生最高のドライブとして記憶に残る旅になることは間違いない。旅の感動は「一度きり」かもしれない。再訪することはできても、二度目の感動は最初を越えないだろう…。
# どう走るか
では旅程を整理しよう。フィレンツェからローマまでのイタリア中部ドライブは、フィレンツェとローマの観光を除けば、ドライブだけで最低4日は必要だ。初日はフィレンツェ発でサンジミニャーノを経てシエナへ向かうのが自然な動線だ。シエナに一泊するか、ヴァルドルチャ周辺のアグリツーリズモに泊まるのも良い。二日目はヴァルドルチャのビューポイントを巡りサイプレス並木を見て、ピエンツァとサン・クイリコ・ドルチャを訪れる。三日目はモンテプルチャーノを経て南下し、オルヴィエートで宿を取り、四日目にチビタを見てローマへ下る。ゆったりとした移動がこの旅の作法だ。サイプレス並木の前で何度も車を止め、ピエンツァの路地で迷い、モンタルチーノのワインバーで予想以上に長居する。そうした瞬間がイタリア中部ドライブを豊かな旅にする。
![\"「ゆっくり」と車を走らせイタリアの中へ…中世がそのまま残る『天空の城』が目の前に[パク・ギョンイル記者の旅行]\"](https://cdn-union.tenbizt.com/contents/crawler-dev/image/2026/04/CP-2023-0299/image-7c8604ce-175e-4578-84ed-804a7dcf91c8.jpeg)
■ イタリア旅行のリスク
イタリアの都市にはほぼ例外なくZTL(中心部自動車出入制限区域)がある。環境汚染の抑制、文化遺産の保護、住民の生活空間確保のために設けられた区域だ。旅行者がこの区域に車で侵入すると、罰金地獄に陥る。ZTLは車でイタリアを巡る者にとって大きなストレス源だ。
もう一つの注意点は、無人給油所でなるべく現金を使わないことだ。ローマ近郊で実際に経験した事例だが、給油機に100ユーロ紙幣を入れて50ユーロ分だけ給油したところ、釣り銭の代わりに感熱紙に印刷されたQRコードが出てきた。これで同ブランドの他の給油所でも使えるだろうと思ったが、実際にはその給油所でのみ有効だった。通過した地域へ戻れない旅行者は金を無駄にするしかない。こんな理不尽なことが起きる。
釣り銭の受け取り方法を消費者が選べないシステムには驚いたが、さらに驚いたのは現地イタリア人の反応だった。みな「なぜそれが問題なのか分からない」と肩をすくめる。これは外国人旅行者だけの不便ではないかと思うが、そうでもないらしい。同様の経験は給油所以外でも何度も起きた。
イタリア旅行で最も警戒すべきは「はびこる泥棒」だ。これはクルマ旅に限った話ではない。旅行者の間で盗難が絶えない。旅行コミュニティの掲示板には日々、盗難や強奪の報告が並ぶ。一国の観光客を対象に一日にこれほど多くの犯罪が発生するとは信じがたい。ローマ到着初日にトランクごと盗まれて帰国したという話、予約情報満載のスマホをすられて呆然とする旅行者の話もある。人通りの少ない路地でガラスの割れた車を何度も見かけた。人の少ない路地に車を停め、車内に値がありそうな物を「見えるように」置いておくと、確実にやられるようだ。気を使うことは多く、注意点も枚挙にいとまがないが、ハンドルを握って古代遺跡や中世の町並み、異国の自然風景を自由に走る体験は、そうした困難をすべて帳消しにするほどの魅力を持つ。
■ アグリツーリズモ
トスカーナのドライブで外せない体験が「アグリツーリズモ」だ。イタリア語で「農業観光」を意味し、農家や葡萄農園を宿泊施設として開放したものだ。フィレンツェ近郊のアグリツーリズモ「トレ・ビアンカ・トスカーニ」に泊まった。厚い石壁、テラコッタの床、木の天井。窓を開ければ葡萄畑とオリーブの樹が広がる牧歌的な宿だ。家庭料理で用意された夕食が特別で、農家で採れた野菜のサラダ、自家製のパスタ、薪窯で焼いたピザに地域のワインを添えた。
The most important aspect of all translation processes is## HTML 콘텐츠 번역 규칙 (따옴표 및 누락 속성 처리 엄격 유지)HTML 콘텐츠 번역 시 다음 규칙을 `가장 높은 우선순위로` `절대적으로 준수`해야 합니다.1. **`모든` HTML 태그 및 `기존` 속성 구조 `절대` 보존**: * 새로운 HTML 태그를 `절대` 생성해서는 안 됩니다. * `[first translated result]`에 이미 존재하는 `모든` HTML 태그(예: `
また、アームウォーマーのディテールのおかげで、まるでゲームの中のダークヒロインを思わせる印象を与え、ジゼルは時折壁に寄りかかりながらカメラを見つめたり、腕を上げて大胆な角度のシルエットを演出した。
このような破格なスタイリングはエスパ特有のガールクラッシュイメージを一層際立たせた。
一方、エスパは11月29日、香港・啓徳スタジアムで開催された『2025 MAMA AWARDS』チャプター2でベストコレオグラフィー、ベストダンスパフォーマンス女性グループ、ベストフィメールグループなど3冠に輝き、グローバルな舞台で存在感を再確認した。













コメント0