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暗い夜、豪雨の中でも列車は止まらない。運転士の視界より先に人工知能(AI)が線路上の危険をとらえるようになった。韓国鉄道公社(コレイル)はAIとデジタル技術を基盤に、鉄道の安全に新たな防衛線を築いた。
4000㎞を超える線路を1日3500回以上運行し、709の駅で1日平均350万人を輸送するコレイルは、先端技術を通じて鉄道安全の科学化と自動化を加速している。
AI・ビッグデータを活用したスマート安全管理体制の構築
鉄道は線路、架線、車両、信号、管制など、多様なインフラと人員が密接に結び付く複合的なネットワーク産業だ。このシステムを安定的に運用するため、コレイルはAIやビッグデータ、ディープラーニング技術を導入してスマートな安全管理体制を整備している。
28日、業界によればコレイルは昨年、現場労働者と運転士の安全確保を目的に2つの主要技術を公開した。AIを基盤とした車両接触防止システムと、列車の自動連結・分離(入換)システムだ。
AI基盤の車両接触防止システムは、走行中の列車の前方最大2㎞、半径500m以内の障害物を自動で検知し、運転士にリアルタイムで警報を送る。
このシステムは、悪天候などで視界が確保しにくい状況でも動物、作業員、落石などの危険要素を先手で把握し、衝突を防ぐことができる。
作動方式も段階的に精緻化されている。運転室上部の検出モジュールが危険をとらえて画像を表示し、AIがビッグデータとディープラーニングに基づく学習情報を用いて障害物の種類や列車速度、制動距離を分析する。その後、衝突リスクのレベルに応じて運転士に警報を発する。
コレイルはこのシステムに、遠距離検知用のビジョン(VISION)カメラと近距離検知用のライダー(LiDAR)センサーを組み合わせて搭載している。ビジョンカメラは通常・熱画像・広帯域映像の3モードで構成され、豪雨や強風下でも安定して作動する。LiDARセンサーは近赤外線レーザーで物体までの距離を精密に測定し、照度の影響を受けないため夜間でも同等レベルの3次元映像解析が可能だ。

列車の連結・分離も自動化…人に代わってシステムが行う
列車の入換(連結と分離)作業にも先端技術が適用された。従来は運転士と作業員が無線で連携し、車両を直接動かす必要があり、高リスクの作業と見なされていた。
新たに開発されたシステムは、線路外の室内制御室からすべての工程を自動で実行できるため、人が列車の近くに接近する必要がなく、安全事故のリスクを大幅に低減する。
コレイルは昨年9月、全羅南道大阜駅で5年間の国家研究開発(R&D)の成果である列車自動分離技術を公開した。入換自動化技術は機関車制御、自動連結器、位置追跡、映像監視、総合制御装置の5要素で構成される。
制御室から超高速無線網で命令を送ると、機関車と貨車が自動で移動し、位置や状態の情報はリアルタイムで送信される。現場の防犯カメラと車両搭載カメラの映像も同時に確認できるため、状況への対応が即座に行える。
コレイルはこうした先端技術を全社的に拡大する計画だ。鉄道施設の点検、線路の維持管理、管制など運営の全段階でデータを収集し、AIが危険要因を事前に分析して対応する体制の構築を目指している。
コレイル関係者は「AIやビッグデータなどの先端技術を鉄道運営全般に積極的に導入し、従業員と国民の命を最優先で守る」と述べ、「スマート鉄道を超えて、安全な鉄道へと飛躍する」と語った。













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