
スペイン北部でまず思い浮かぶのはサンティアゴ巡礼路だ。食文化や芸術、そして大西洋が調和するスポットが点在する。南部が熱気と活気にあふれる一方、北部は涼やかな自然に囲まれたリゾート地だ。
北部の真の魅力を感じられる場所を一つずつ紹介する。
サン・セバスティアン

食べ歩き好きにとって、サン・セバスティアンはまさに天国のような街だ。人口比でミシュラン星を持つ店が世界で最も多く、旧市街の路地に並ぶピンチョスバー巡りが旅のハイライトになる。カウンターに並んだ小さな串料理を選び、冷えたチャコリを一杯添えれば、北部の旅の醍醐味は完成する。
また、貝殻の形をしたラ・コンチャ海岸はヨーロッパでも名高い白い砂浜だ。夏でも混雑しすぎず、散歩にちょうどいい。華やかな南部のビーチとは違い、落ち着いた上質なリゾート感が味わえる。
ビルバオ

ビルバオは北部で外せない旅行地だ。かつて衰退していた工業都市をビルバオ・グッゲンハイム美術館が世界的な観光地へと変えた。チタン板で覆われた幾何学的な外観は光の角度で表情を変え、独特の空気を生み出す。
美術館前に置かれた花で作られた子犬の彫刻は定番のフォトスポットだ。ネルビオン川沿いの散歩道を歩けば、街中に点在する現代彫刻に出会える。街全体が巨大な屋外ギャラリーのようだ。洗練された都市観光を好むなら、ビルバオの現代的センスは満足度が高い。
サンタンデール

かつてスペイン王室が夏を過ごしたサンタンデールは、北部らしい優雅さが残る街だ。王室の別荘だったマグダレナ宮殿は海を見渡す開放的な景観と手入れの行き届いた庭園を備えている。
ビーチは砂が細かく水が澄んでいることで知られる。北大西洋の波を楽しむサーファーも多いが、静かに読書したり日光浴を楽しむ地元の人の姿の方が印象的だ。観光地の喧騒より、地元の落ち着いたリゾート文化を体験したい人におすすめだ。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ

最後に紹介するのは巡礼路の終着地、サンティアゴ・デ・コンポステーラだ。たとえ何百キロも歩かなくても、独特の厳かな活気は旅人の心を揺さぶる。旧市街全体がユネスコ世界文化遺産に登録され、巨大な歴史博物館のようだ。
市の中心、サンティアゴ大聖堂広場で巡礼者の表情を眺めるだけでも十分だ。華やかなイスラム様式の南部とは対照的に、中世のロマネスクやバロック様式の建物が路地ごとに並ぶ。夕方にはガリシア地方名物のタコ料理ポルポを味わい、北部の旅を静かに振り返ってみてほしい。
スペイン北部は爽やかな魅力にあふれる地域だ。多様なスペインの素顔を見たい人にとって、この北部旅行リストが良いガイドになるはずだ。













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