
安養市に住む就活生A氏(25)は、毎週土曜の朝に登山ウェアに着替えて観岳山の演奏台へ向かう。普段は運動と縁がなかった彼が山を登り始めたのは、SNSで見たある動画がきっかけだ。四柱推命で「木」の気が不足している人は木が多い場所へ行くと運が開けるという内容だった。
A氏は、山頂で澄んだ空気を吸って気をもらうと漠然とした不安が減り、運を待つのではなく自分で運を充電しに行く気分になると話す。
京畿日報の1日の取材を総合すると、最近の若者の間では運を確認する段階を超え、能動的に幸運を引き寄せ設計する、いわゆる「ラッキーマキシング(Lucky-maxing)」の潮流が広がっている。
かつての世代が巫俗に頼って運勢を占っていたのに対し、現在のMZ世代は四柱推命を自ら学び、風水に基づいて特定の場所を訪れたり、幸運を呼ぶアイテムを消費したりして、運を「管理可能な資源」と見なしている。
水原市に住む会社員B氏(31)は、最近夕方のルーティンが定着した。著名な四柱推命ユーチューバーのオンライン講義を流しながらノートを開く。単に他人に運勢を尋ねるだけでなく、自分の四柱推命を自ら学び始めたB氏は、大運の流れや月ごとの五行の変化を細かく記録し、日常を計画している。
B氏は、自分の四柱推命をデータのように分析することで重要な決断を下す時期を戦略的に選べると述べ、運の流れを学びそれに合わせて計画を立てることが日常を自分でコントロールしている感覚につながると話す。
日常の小物で「運の確率」を高める人も増えている。フリーランスのデザイナーC氏(34)はバッグに「厄除けのニシン」キーホルダーを付け、携帯ケースに「合格お守り」ステッカーを貼っている。いわゆる「希望グッズ」を持つことで心理的効能感を高める戦略だ。C氏は、ただ可愛いから付けるのではなく「これが自分を守ってくれる」と思えると心が安らぐと語る。
こうした消費傾向は数値にも表れている。ダイソーの「風水インテリア企画展」は2030世代の購入比率が70%を超え、主要品目が早々に品切れになった。
カカオトークのギフトに登録された「厄除けのニシン」関連のキーワード商品数は、2024年に比べて2025年に39%増加した。特に「幸運」キーワードを含む商品のギフト利用率が集中して上昇し、若年層にとって幸運が実用的なギフトであり新たな消費文化として定着したことを示している。
専門家は、能動的に参加すること自体がもたらす心理的効果に注目している。
ダンクク大学心理治療学科の任命浩教授は、この現象を「体験学習」の心理的メカニズムとして分析する。任教授によれば、四柱推命や風水を単に信じるだけでなく自分で学び生活に取り入れると脳内でより多くのドーパミンが分泌される。自ら分析し理解するメタ認知が働くことで得られる達成感が、より積極的な運の管理につながるという。
当初は漠然とした不安を解消する目的で始めるが、自分で設計した運が実際の成果につながると感じる喜びと達成感ははるかに大きいと任教授は付け加える。
ただし任教授は、運の管理に過度な時間とエネルギーを注ぐと本来の努力をおろそかにする恐れがあり、生活のバランスを崩さないよう適切に配分する姿勢が重要だと指摘する。













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