
2024年、65歳以上の人口比率が20%を超え、韓国は超高齢社会に突入した。今後も高齢者が増え続けるという見通しがそのまま当てはまるなら、高齢人口が総人口の半分を占める日もそう遠くないだろう。
今日の高齢者はもはや社会活動から退く「隠居」ではない。自己主導の学習や文化芸術への参加を通じて新たな社会的関係を築く、もう一つの飛躍の主役だ。人生の中盤期に訪れるベル・エポック(華やかな時代)と言える。世界保健機関(WHO)も高齢者の生活様式と社会的役割を再解釈する社会文化的転換の必要性を強く勧告している。
アクティブシニアやニューシニアに関する議論が盛んだ。ベビーブーム世代(1955〜1964年生まれ)が中心のこの層は、以前の世代と異なり自己主導で達成を求める意欲が強い。新しい知識や技術を習得するため学びと自己啓発を続け、スマート端末などデジタルメディアやオンライン情報の活用にも慣れている。
時には単なる余暇を超え、専門家レベルの技能を身につけるために遅咲きの情熱を発揮することもある。血縁や地域中心の関係から離れ、共通の趣味や価値観を共有する人々との交流や共同体活動に参加することを楽しむのも彼らの特徴だ。
楽器演奏はニューシニアのこうした志向にぴったりだ。オカリナ、ウクレレ、ミニハープといった簡素な楽器でも構わない。楽器を学ぶ経験は単に音を再現する行為ではない。見る・聞く・感じる・調整するというプロセスが重なり合う複合的な活動だ。
楽器演奏が高齢期の健康に寄与することはもはや常識となりつつある。ある研究では、音楽を練習すると脳の灰白質が増え、左右の脳間の神経接続が活性化すると報告されている。継続的に楽器を練習した高齢者の脳活動が20代の若者と同等であるという研究結果もある。
また、楽器演奏は自分が誰であるかを再考し、過去と現在の人生をつなぐ契機にもなる。定年後に音楽を新たに始めるケースではなおさらだ。若い頃に音楽とともに過ごした記憶をたどり、断絶していた自分の物語をつなぎ直すきっかけとなる。
音楽鑑賞と比べても効果は顕著だ。楽器演奏を併行する人は鑑賞のみの人より認知症リスクが33%、認知障害リスクが23%低下するとされる。聴覚・視覚・触覚など多感覚による刺激が脳の神経回路を強化し、神経網の再編を促すためだ。これは単なる気分転換を超えて、自分の人生を見直し再構成することにも影響を与える。成長を止めないニューシニアにとって、何より重要なのは芸術体験自体に内在する審美的価値と、それを通じた内面的な成長である。
最近、シニア専門の私設音楽教室が少しずつ増えている。文化センターや福祉館の成人クラスとは異なる需要が生まれているのだ。ニューシニアをはじめとする高齢者に楽器演奏を勧める社会になっていることは歓迎すべき動きだ。この機に京畿道として積極的な支援策を講じてはどうか。健康な京畿道をつくる近道になるだろう。













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