
脳腫瘍の闘病の末、ラッパーのジェリケイ(本名キム・ジニル)が亡くなった。享年42。

ジェリケイの出棺は29日午前9時20分、ソウル・西大門区の延世大学新村葬儀場で行われる。埋葬地は公感樹木葬だ。故人は27日に脳腫瘍の闘病の末、亡くなった。
ジェリケイは2024年5月、自身のSNSで脳腫瘍と診断されたことを明かした。当時は「私は突然脳腫瘍の診断を受け、手術をし、回復している。これが何なのかまだ分からないが、少しでも良くなればいい」と記しており、この投稿が故人の最後の投稿となった。
その後も闘病を続けていたが最終的に逝去し、突然の訃報に音楽界やファンからの追悼が相次いでいる。音楽評論家カン・イルクォンはSNSに「脳腫瘍で闘病していると聞いていたが、突然のことで言葉がない。心が落ち着かない。どうか安らかに眠ってほしい」と綴った。
正義党のクォン・ヨングク代表も追悼の意を示した。クォン代表はジェリケイを「常に鋭く卓越した感覚で世界を歌ってきたミュージシャン」と評し、「労働と平等、正義を語ってきた同志だった」と述べた。さらに「彼の音楽は長く残り、正義と平等を伝える羅針盤になるだろう」と故人の音楽とメッセージをたたえた。
訃報を受けたネット上でも追悼の声が続いている。「故人の冥福を祈る」「安らかに休んでほしい」「あちらで安らかに眠ってください」といったコメントが寄せられ、最後の別れの言葉が相次いでいる。
1984年生まれのジェリケイは、ソウル大学言論情報学科出身のラッパーとしても知られている。2001年にはミルリムドットコムのヒップホップコンピレーションにジェリケイ名義で楽曲「聖域」を収録して音楽活動を開始し、2004年に2人組ヒップホップグループ・ロクエンスとして正式デビューした。
その後、ロクエンスでの活動とソロ活動を並行し、韓国ヒップホップシーンに鮮明な足跡を残した。特に音楽界の問題や社会の現実を鋭くえぐる歌詞が注目を集めた。2008年に発表した1stアルバム『魔王』は、完成度の高いサウンドと率直な社会批判で大きな反響を呼び、現在も韓国ヒップホップ界の名盤として評価されている。
『魔王』以降、一時音楽界を離れて現代カードに勤務する時期があったが、2011年に退社して音楽へ復帰。その後、独立レーベル「デイズアライヴ」を設立して創作を続けた。現実に対する批判的な視点や、労働と社会問題への関心は彼の音楽を貫く重要な軸だった。
彼は3rdアルバム『現実、敵』で第12回韓国大衆音楽賞の最優秀ラップ・ヒップホップアルバム部門にノミネートされ、4thアルバムのタイトル曲「コールセンター(feat. ウヒョ)」で第14回韓国大衆音楽賞の最優秀ラップ・ヒップホップソング部門にノミネートされた。2020年には日常の回復と平穏をテーマにした5thアルバム『ホーム』(HOME)を発表した。
鋭い言葉で時代を記録したラッパー、ジェリケイは逝ったが、残した音楽とメッセージは韓国ヒップホップ界に長く残るだろう。













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