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” />道路沿いの花壇には鮮烈な黄色を放つ金鶏菊が並ぶ。何気なく通り過ぎていたその花が、実は食卓の一品になり得るとしたらどうだろうか。春が本格化する今、金鶏菊の若い芽が盛んに伸びている。
金鶏菊は北米原産のキク科の帰化植物だ。花の形が鶏のとさかに似ていることから金鶏菊(金鷄菊)と呼ばれる。もともとは観賞用として導入されたが野生化し、韓国全国の川辺や道路沿い、空き地などで群生するようになった。土壌を選ばずどこでもよく育ち、繁殖力が非常に強いため、数株あれば数年で広い群落を形成する。あまりに繁殖力が強いことから現在は生態系を攪乱する種に指定されている。コスモスの代わりに道端を黄色く彩る定番の景観植物として定着したのも、その旺盛な生命力による。
” />金鶏菊は見るだけの花にとどまらない。若芽はナムルとして食べられ、花は花茶に、茎や葉、根は薬用にも用いられる。花茶としてはかなり認知されているが、若芽を食べることを知らない人はまだ多い。
味はどうか。まず、チュナムルに似た爽やかな香りが鼻をくすぐる。噛むほどに香りが増し、飲み込んだ後も口中に香りが残る。ほろ苦さはあるが強い苦味ではなく、抵抗なく食べられる。実際に摘んで和え物にして食べた人たちは「菊に似た香りがとても良い」と口を揃える。
食べごろは若芽が出てきたときだ。今がまさにその時期である。花茎が伸び始めると茎が硬くなり食感が落ちるため、柔らかいうちに摘むのが望ましい。ゆでて和え物や炒め物にするとナムルの風味がよく立つ。サラダにしても美味しい。茎に毛があるものとないものの二種類があるが、どちらも食用可能だ。
漢方では金鶏菊の全草を乾燥させて薬材とする。薬材名は「箭葉金鷄菊」で、味は辛く性は平、毒性はないとされる。全草を1日15〜20g煎じて飲むのが一般的な服用法とされ、根や花にも薬効があると伝えられている。
効能も多彩だ。金鶏菊は血液循環を促し、体内にたまった血を散らす破血作用があるとされる。血を浄化する効果があり、心血管疾患など血管関連の病気に役立つと言われる。抗酸化物質を多く含み、病気や老化の原因となる活性酸素を除去するのに有効だ。特にフラボノイドが豊富で抗炎症効果に優れ、各種の炎症を鎮めるのに役立つとされる。免疫力強化、老化抑制、むくみ緩和、疲労回復、風邪の改善、糖代謝の改善、ダイエットにも効能があるとされる。肝・腎機能を改善して体内の毒素排出を助けるという研究結果もある。ビタミンAとEが豊富で肌の健康にも良い。
花茶として飲むのもおすすめだ。金鶏菊の花をよく洗って水気を切り、日光か低温オーブンで乾燥させた後、熱湯で3〜5分抽出する。淡い黄色に染まる花茶は、味も香りも好評である。
生態系を攪乱する種に指定されていることから、採取して食べることが生態管理に役立つという点も興味深い。外来種のように捕獲して排除しなければならない生物とは異なり、金鶏菊は摘んで食べるだけで個体数を抑制する効果が期待できる。道端を華やかに彩るだけの景観植物だと思われていた金鶏菊は、こうして春の食卓を豊かにする山菜でもある。
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