ニューヨークで保護犬バンディットを迎えた家族が、前の飼い主から愛情のこもった手紙や情報を受け取り話題になった。その出来事は、譲渡が時に動物にとって最良の選択になり得るという共感を呼び、6年にわたる縁が続いている。
20日、ニューズウィークの報道によれば、保護犬を引き取る人々は大抵、迎える動物の過去をほとんど知らされず、与えられた情報に頼ることが多い。
ところが、ニューヨークのある保護施設でラブラドール・レトリバーとピットブルのミックス犬「バンディット」を家族に迎えたローレン・ヒチャック・マーレンズの場合は事情が違った。手続きが完了した際、彼女の手には前の飼い主が残した涙ながらの一通の手紙が握られていた。

2020年2月、当時2歳のバンディットを初めて見た瞬間、ヒチャック・マーレンズは即座にこの犬に永遠の家を与えたいと感じた。
正式に譲渡が決まった日に、保護施設はバンディットの持ち物や常備薬とともに分厚い封筒を手渡した。中には前の飼い主が新しい家族のためにタイプした手紙、子犬時代の写真、好物のリスト、覚えているコマンドなどが詳細に記されていた。
手紙には、バンディットを手放すしかなかった「最も辛い決断」の理由が書かれていた。
前の飼い主は、バンディットが家庭内で乳児のそばにいると極度に不安がる様子を見せ、それが家族だけでなくバンディット自身にとっても危険になり得ると判断し、譲渡を決断したと打ち明けていた。
ヒチャック・マーレンズは、手紙の一字一句から絶望と悲しみがにじみ出ていて胸が痛んだと語り、バンディットが来る前にどれほどの愛と手厚いケアを受けていたかが分かり、大きな助けになったと述べた。
成犬の譲渡は過去が分からない点が障壁になり得るが、前の飼い主の細やかな配慮でヒチャック・マーレンズはバンディットの特性を素早く把握できた。
彼女はバンディットの日常を収めたTikTokアカウントでこの話を共有し、その動画は瞬く間に110万回以上再生され話題になった。
ネットユーザーらは、譲渡が単なる無責任な行為ではなく、場合によっては動物にとって最善の選択になり得るという新たな視点に共感し、温かい応援を送った。
譲渡から6年が経った今も、ヒチャック・マーレンズと前の飼い主のつながりは続いている。二人は一緒に散歩したり、バンディットの成長写真を折に触れて共有したりしている。
バンディットは時に「ブルース」とも呼ばれるほど制御が難しいいたずら好きな一面を見せるが、ヒチャック・マーレンズは専門のトレーナーと連携し、社会性を育てるための訓練を継続している。

最近では2026年2月に『ブダ』という新しい犬を2頭目として迎え入れ、バンディットの家族はさらに賑やかになった。
敏感なバンディットを考慮して、現在は階ごとにスペースを分けて適応期間を設けているが、2頭が平和に共存する日を夢見て訓練を続けている。
バンディットの話を聞いたあるネットユーザーは、二つの家族からこれほど深い愛を受けるバンディットは本当に幸せな犬だと述べ、新たな出発を祝った。
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