【ジョイニュース24 キム・ヤンス記者】 俳優イ・ソジンは舞台上で、まさにバーニャそのものとして生き生きと存在感を放つ。終始つんけんした口調はバラエティ番組の『ソジン兄さん』を想起させるが、『バーニャ』をまとうと、100年前のロシアの田舎に実在していた人物のように見える。
演出のソン・サングによる演劇『バーニャ叔父さん』は、普通の人々が経験する喪失と欲望、後悔と挫折、そしてそれでも生き続けなければならない人生の皮肉を描く作品だ。130年前に書かれたアントン・チェーホフの古典を現代の感覚で再解釈している。


『バーニャ叔父さん』の舞台設定は100年以上前のロシアの田舎。作品の主人公は姪のソーニャとともに生涯を捧げて、亡き妹の夫セレブリャコフを支えてきたバーニャだ。しかしバーニャは25年間、物質的にも精神的にも支えてきた義理の夫が見せかけだけの知識人であることに気づき、深い失望に沈む。
劇中のバーニャは47歳。毎日死ぬほど働いてきたが、富を築いたわけでも、まともな愛を経験したわけでもない。あまりにも理不尽で眠れないと訴えるほどで、「自分自身とも和解できない。毎日自分を無駄にしているという思いしかない」と涙を流し、「何をすべきかわからない。自分が恥ずかしい」と自責に苛まれる。輝きを失って生きるバーニャは「酒でも飲まなきゃやっていけない」と言い、毎日酒で一日を締める。
とりわけイ・ソジンは、今回が舞台初挑戦でありながら『バーニャ叔父さん』の主役を完璧にこなし、その存在感を示した。演劇が初めてとは信じがたいほど、舞台上のイ・ソジンは余計なものが一切ない完璧なバーニャだ。やや陳腐に聞こえるかもしれないが、言葉どおり「絶妙なキャスティング」である。
無頓着そうに不満をぽんと口にする一方で、結局は責任と愛情を手放せないバーニャは、テレビ番組『花よりおじいさん』『ソジンの家』で見せる人間イ・ソジンそのものでもある。先日の記者懇談会でイ・ソジンが「バーニャを100%演技でカバーしている」と語った際、ソン・サング演出をはじめ共演者が笑いをこらえられなかった理由がよくわかる。ソン演出は「あれほど不満を言いながらもここまで(熱心に)やるのは責任感があるからだ」と述べ、バーニャとイ・ソジンの高いシンクロ率を説明していた。


イ・ソジンと同作で初めて舞台に立ったコ・アソンは、黙々と日々を受け止める温かなソーニャを、堅実かつ繊細な感情線で描いた。アストロフに向けるソーニャの切ない片思いを見ていると、先に公開されたNetflix作品『パバンヌ』のミジョンを思い出す場面もあった。
「でもどうしようもない、生きるしかない。私たちはいつか休むだろう」と淡々とつぶやくソーニャの最後の独白は、観客に深い余韻を残す。
一方、『バーニャ叔父さん』はイ・ソジン、コ・アソン、ヤン・ジョンウク、イ・ファジョン、キム・スヒョン、チョ・ヨンギュ、ミン・ユンジェ、ビョン・ユンジョンの8人が全公演ワンキャストで演じる。上演時間は145分。31日までLGアートセンターLGシグネチャーホールで上演。













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