
米国防総省がアンソロピックの『クロード』排除直後、軍事作戦での活用を念頭に置いた次世代AIモデルの評価に着手したと伝えられている。対象にはオープンAIやグーグルのモデルが含まれている。
21日(現地時間)ブルームバーグによると、米国防総省は3月初めから内部の「パワーユーザー(power user)」に分類される25人を対象に、複数のAIモデルの性能テストを進めている。
今回の試験はピート・ヘグセス国防長官がアンソロピックをサプライチェーン上のリスク企業に指定した直後に始まった。
国防総省はイラン関連の機密作戦に用いられたデジタル任務統制プラットフォーム「メイヴン・スマート・システム(Maven Smart System)」で、クロードを中核エンジンとして活用してきた。クロードは使い勝手と性能面で高い評価を受け、実際にAIを基盤とする標的選定システムにも組み込まれていたとされる。ただし具体的な運用範囲は公表されていない。
だがアンソロピックとの関係悪化を受け、6か月以内に既存製品の使用を段階的に終了する方針が決まり、機密ネットワーク環境で使用する新たなAIモデルの供給業者確保に動きが加速している。
現在の試験対象にはオープンAIとグーグルのモデルが含まれているとされる。テストはメイヴン・スマート・システムとは別のデジタルプラットフォーム上で実施されている。
国防総省は、世界の主要5司令部からAI活用の経験が豊富な軍事運用要員を選抜し、モデルの性能評価を行っている。選ばれた要員は既存の軍用AIシステムを運用してきた実務者で、実戦での作戦支援効率を重視してモデルを比較しているという。
初期の試験結果では、同じ質問に対してもモデルごとに応答の仕方や性能に差が出ており、プロンプトの組み方次第で結果が大きく変わることが示された。国防総省は今後、最終評価結果の公開も検討している。
この過程で一部の関係者はクロードを最有力と予想していたが、実際には他モデルへの反発は想定ほど大きくないという。国防総省は特定業者への依存度を下げるため、複数のAIモデルを併用する戦略を進めており、状況に応じて最適なモデルを使い分ける方向も検討している。
エミル・マイケル国防総省研究・工学担当次官は最近のインタビューで、アンソロピックとの交渉は事実上停止した状態にあると明言した。アンソロピック側の法的対応が続く中で、国防総省は他の供給業者に移行する準備が整っていると強調した。
米政府の他機関が依然としてアンソロピックのモデルを利用している状況にあっても、国防総省はアンソロピックのイデオロギー的傾向が軍の任務に適合しない可能性があると判断しているという。
国防総省は年初、軍全体のAI導入を加速するよう求める内部指針を発表した。関係者は「今後のあらゆる戦争でAIの活用割合はさらに高まる。特に反復業務の自動化や効率化の面でAIの価値は大きい」と説明している。
パク・チャン記者 cpark@aitimes.com













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