【ニュースカルチャー パク・ドンソン記者】 特定のグローバルOTTプラットフォームに徹底的に依存するKコンテンツ産業は、流通網の限界という構造的ジレンマに直面している。そんな中、Kコンテンツ生態系の中核を担うK-POPの代表格であるSMエンターテインメントが、北米・欧州のメディア市場で注目を集めるFAST(広告ベースの無料ストリーミング)分野に参入し、偏った流通構造を打破するための多角化に乗り出した。

22日、SMはサムスン電子のFASTプラットフォーム「サムスンTVプラス」と協業し、新サービス「月間SMコンサート」をローンチした。30日にグループNCT WISH(エンシティ・ウィッシュ)の公演を皮切りに、毎月別のアーティストのステージを順次放送するプロジェクトだ。
今回のプロジェクトはSM自身だけでなく、エンタメ業界全体にとっても多面的な意義を持つ。第一に、SM内部のチャネル多角化戦略という側面がある。これまでビヨンドライブの生中継、劇場上映、VRコンサートなどで広げてきた流通ネットワークの延長上で、変化する端末・視聴形態に合わせてアーティストIPの活用を安定化させようとする計算された一手だ。
さらに、こうした融合は個別の制作会社の一次的戦略を超え、特定プラットフォームに依存せざるを得ないKコンテンツ市場全体の打開策を探るという二次的な文脈でも有機的につながっている。
制作費は高騰し、収益化の経路は狭まるなか、韓国国内の新作や有力ドラマも続々と参入を試みているFAST市場は、エコシステムのパイを拡大する新たな生存ルートとして注目を集めている。強固なファンダムを抱えるK-POPのIPが、世界的家電トップ企業のハードウェアインフラを通じてこの競争の激しい市場に先行参入したことは、Kコンテンツが独自の流通ネットワークを開拓し、ビジネス協業を強化していくうえで重要な起爆剤になり得る。
結局、今回の協業は、国としてのウェルメイドなコンテンツ制作能力と同様に、自前の流通エコシステムと基礎体力の強化が求められている現状において、意義ある一歩だ。K-POPを先頭にしたKコンテンツ流通網の多角化が単発の試みに終わらず、グローバルメディア市場の日常的な視聴軌道にどう定着していくかを冷静に見守る必要がある。
一方、SMエンターテインメントは30日、NCT WISHのアンコールコンサート生中継を皮切りに、サムスンTVプラスのSMTOWNチャンネルを通じて毎週土曜にキュレーションを提供する予定である。
ニュースカルチャー パク・ドンソン dspark@nc.press













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