
搭乗者132人全員が死亡した中国東方航空の旅客機墜落事故を巡り、操縦室内で機長と副操縦士の間に衝突があった可能性が浮上した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は7日(現地時間)、米国家交通安全委員会(NTSB)の資料を分析した航空専門家らの見解を引用し、2022年に発生した中国東方航空MU5735便の墜落が操縦士同士の争いの過程で起きた可能性があると報じた。
事故機は2022年3月、昆明発広州行きの途中、高度約8800メートル上空で突然急降下し、山岳地帯に墜落した。搭乗客と乗員132人全員が死亡した。
報道によると、飛行データ記録装置(FDR)の解析で、機長か副操縦士のいずれかがエンジンへの燃料供給を断つカットオフレバーを操作した可能性が示唆された。これによりエンジンの燃料供給が途絶え、機体が正常な飛行を維持できなくなったと分析されている。
元NTSB調査官のジェフ・グジェティは、事故当時の操縦桿の動きが異常だったと説明した。旅客機は急降下の過程で少なくとも一度360度回転し、操縦桿が不規則に前後に動いていた点が注目されるという。
グジェティは「こうした動きは操縦士が互いに異なる方向に操縦桿を操作した可能性を示唆する。急降下や機体の回転も意図的な行動の痕跡である可能性がある」と述べた。
ただし、他の専門家らは操縦室内での衝突の可能性を完全には否定できないものの、現時点で公開されている資料だけでは事故原因を断定するのは困難だと指摘している。元操縦士で航空安全コンサルタントのジョン・コックスは「不規則な操縦桿の動きは内部での衝突の可能性を示すが、決定的な証拠とは言えない」と述べた。
当該の墜落事故は垂直落下に近い形態だったことから、当初から故意の墜落の可能性などが取り沙汰されてきたが、正確な原因はこれまで公式に明らかにされていない。
今回の資料は米情報公開法に基づき公開されたNTSBの報告書に基づいている。ただし、事故原因究明の核心資料の一つである操縦室音声記録装置(CVR)の内容は公開されていない。
ニューヨーク・タイムズは中国外務省と中国民航当局にコメントを求めたが、返答は得られなかったと伝えた。













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